富士銘茶くぼた園

2025年6月頒布茶会

2025.6.10

こんにちは。令和7年 頒布茶会6月号。今月お届けするのは「特上くき茶」です。

くき茶とは、読んで字のごとく茶の茎部分を集めて作るお茶です。

100キロの荒茶(茶の原料)からとれる茎の量は、だいたい6~8キロ程度。質の良い荒茶からとれた茎はとてもおいしく、上品な甘みをもっています。

今回お届けする特上くき茶に使用される茎は、新茶の中でも上質なものを選別しています。

茶葉とくらべ、茎は苦味成分が少なく優しくスッキリとした味わいが特徴です。

くき茶は同じ100gでも煎茶と比べカサがあります。普段ティースプーン一杯でしたら、一杯半のように

普通の茶葉よりも多めにお使いください。

湯でいれるのが基本ですが、これからの暑い時期には水出しもオススメです。

ボトルなどの大きめの容器にくき茶と水を入れ、よく混ぜてお作りください。注ぐ際には茶漉しでこしてお召し上がりください。(※水1リットルに対し、くき茶10gを目安にしてください。一晩冷蔵庫で寝かせることでじっくりと味が抽出されます。よく振ってからお召し上がりください)

ただの水よりも栄養があり、ほんのりとした甘さで何杯でも飲めてしまいますよ。

夏場の水分補給にぜひお試しください!

さて、以前にこのお手紙にて静岡独自の天気予報「遅霜予報」のお話をいたしました。長く頒布茶会をお楽しみのお客様は覚えていらっしゃいますでしょうか。

これは新茶の芽が霜にやられて駄目にならないように静岡気象台だけが出している静岡ならではのローカル天気予報です。

ほかにもお茶に特化した静岡ならではのローカル文化を紹介します。

実は静岡県で商売しているお茶屋さんのほぼすべての人が静岡新聞を購入しています。

それはなぜか?・・・静岡新聞に掲載される「茶況」をチェックするためです。

茶況には主な茶産地の当日取引された荒茶の価格や、新芽の伸び具合、生産状況が細かく記載されています。

朝日が昇るより前に、新聞記者が静岡茶市場や茶町通り(静岡市には茶町という住所があります)で取材をし、記事にしています。市場で記者と目があうと取材されるため、みんな目をあわせません💦

静岡のお茶屋さんは、自分がもっているデータと静岡新聞の茶況の情報を整理して、翌日の仕入れ計画をたてているのです!

そんな茶況の上に私がやっているバンドの写真が掲載されました。実は先日FUJI&SUNという大きい野外フェスティバルに出演させていただきまして・・・その記事が茶況の真上に掲載されていました。

新聞を見た瞬間、「今回のお手紙の内容はコレだ!」と思いましたね(笑)

お茶も音楽も楽しく頑張っているくぼた園をどうぞよろしくお願いします!😊

それではまた次回7月頒布茶会でお会いしましょう!                店長 窪田寛之

〒417-0051 富士市吉原 2-9-1
営業時間 : 9:30 - 17:30 日曜定休

TEL 0545-52-0224